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余録

印鑑の使用が日本で一般に普及したのは…

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 印鑑の使用が日本で一般に普及したのは、江戸時代だった。「江戸では、町人の印鑑は名主のところに届けておくべきもの、とされていた」(石井良助著「印判の歴史」)という。身元保証などに広く用いられ、偽造や悪用は重罰に処せられた▲市民の生活に溶け込んで久しい「はんこ」だが、このところ風当たりが強まっている。新型コロナ対策の切り札であるテレワーク導入の障害になっているとの理由だ。「在宅勤務なのに、印鑑を押すためわざわざ出社した」などのケースである▲もともと印鑑にはオンライン化の障壁だとの議論がある。それでも竹本直一IT担当相は「しょせん(民間同士で解決する)民・民の話」だとにべもなかった。竹本氏は「はんこ議連」の会長である。その後やや言いぶりを変えたが、何とも心もとない▲企業はすでに動き始めている。フリーマーケットアプリのメルカリは脱・印鑑を宣言し、社外契約を電子署名に切り替えた。IT関連企業のGMOインターネットもトップが印鑑廃止を表明している▲官公庁も千葉市のように、印鑑偏重の見直しを進めてきた自治体がある。市民の申請手続きのうち、すでに6割超を印鑑不要とした。今後も、市民が役所に行かずに済むオンライン手続きの拡大に取り組むという▲印鑑に愛着を感じる人はなお、多いだろう。ただし、人の接触を減らすため、手を尽くす時だ。はんこを押すだけのため混んだ電車に乗らされることは、少なくともおしまいにしたい。

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