特集

新型コロナウイルス

新型コロナウイルスのニュース、国内での感染状況を報告します。

特集一覧

「5月末までに多くの航空会社が破綻」は本当か 危機に弱い業界襲う新型コロナ

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
日本航空と全日本空輸の飛行機=東京都・羽田空港で2020年1月14日、石田宗久撮影
日本航空と全日本空輸の飛行機=東京都・羽田空港で2020年1月14日、石田宗久撮影

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が各地の航空会社を直撃している。旅客の激減で収入が見込めず、手元資金が枯渇。政府や金融機関による経営支援の動きが本格化しているが、破綻に追い込まれた会社も。国境をまたぐ人の移動が大きく制限されるかつてない危機をどう乗り切るか。世界の航空産業は生き残りをかけた対応を迫られている。

この状態1年続けば業界全体の減収が2兆円に達する恐れ

 「こんなにすいている空港は初めてだ」。東京の空の玄関口、羽田空港。4月中旬、大阪に向かう会社員(53)は不安げに話した。

 コロナショックで航空業界の景色は一変した。右肩上がりを続けてきた訪日客数は減少し、政府が渡航中止を勧告する「レベル3」の対象は計87カ国・地域にまで拡大。各社は国際線9割、国内線6割超の減便を強いられている。

 「過去に例のない未曽有の危機だ」。定期航空協会の平子裕志会長(全日本空輸=ANA=社長)は3月下旬、首相官邸に提出した資料でこう訴えた。この状態が1年続いた場合、業界全体の減収額は2兆円に達する恐れがあるという。2~5月の減収額は約5000億円とみられ、重症急性呼吸器症候群(SARS)やリーマン・ショックで被った減収額を既に上回る。

 ANAホールディングス(HD)と日本航空(JAL)は今月、2020年1~3月期の連結最終(当期)損益の見通しを下方修正。ANAは約600億円の赤字、JALは約200億円の赤字に転落する見通しだ。安倍晋三首相は1日、「航空業界は日本経済の基盤インフラだ。しっかり支援していきたい」と表明。緊急経済対策には、着陸料の猶予などの支援策が盛り込まれた。

固定費の割合高く、減収が赤字に直結しやすい体質

 だが…

この記事は有料記事です。

残り1494文字(全文2211文字)

【新型コロナウイルス】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集