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風知草

前向きな五輪中止=山田孝男

 東京五輪・パラリンピック大会が結局中止になる可能性は小さくない。

 そうなってもあわてぬよう、「戦略的中止」案(プランB)を準備しておくに越したことはない。

 中止が前提の準備は大きな抵抗を伴うが、調整困難だからと先送りすれば、近い将来、破局的な混乱に陥る可能性が高い。

     ◇

 ほんの1カ月前、日本のメディアの関心は五輪問題に集中していた。

 3月24日、安倍晋三首相がIOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長と電話協議し、1年程度延期――と決定。ここを境にニュースは感染症自体へ回帰した。

 翌25日、感染者が急増した東京都の小池百合子知事が緊急記者会見に臨み、都民に外出自粛を要請。同29日、志村けん急死の衝撃が全国へ広がった。

 以来、五輪延期への疑問は封印されている。

 だが、多くの専門家が新型コロナウイルスの流行は1年以上続く――という見方。有効なワクチンや特効薬の製品化にしても、少なくとも1年半かかる――という予測が多い。

 しかも、途上国は先進国に遅れて感染が広がるという。来夏、全世界のトップアスリートを東京に招く計画は妄想に近い。

     ◇

 科学的、合理的に考えれば、1年延期は無理な選択だった。それでも首相が決断したのは…

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