深刻な北米市場の不振、11年ぶり赤字転落の日産 三菱自もルノーも苦境、先行きは不透明

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日産自動車の大連工場=中国遼寧省大連市で2019年7月、共同
日産自動車の大連工場=中国遼寧省大連市で2019年7月、共同

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、日産自動車の2020年3月期連結最終(当期)損益が11年ぶりに赤字に転落する見通しとなった。提携する三菱自動車も最終赤字の見込みで、仏ルノーの業績も悪化している。2社からの支援は見込めず、先行きの不透明感が増している。

 日産の20年3月期の世界販売台数は、前期比10・5%減の493万台に落ち込んだ。特に営業利益の3割強を占める北米市場の不振が深刻で、販売台数は14・6%も落ち込んだ。苦戦の要因は値引き戦略の失敗が大きい。かつて現地の販売店に多額の奨励金を渡し、価格を下げて他社に対抗しようとしたが、逆にブランド価値を損ねて反転攻勢に失敗した。今後は北米で車種を増やす計画だったが、新型コロナの影響によって20年1~3月だけで米国販売は前年同期より約3割落ち込んだ。

 持ち分法適用会社の三菱自動車も、新型コロナの影響で主力のアジア市場の販売が振るわず、タイやインドネシアの工場の稼働を停止。20年3月期は260億円の最終赤字となる見通しを24日に発表した。さらに、提携するルノーも19年12月期決算が10年ぶりの最終赤字となった。3月に欧州で工場を相次いで休止しており、1~3月期の販売台数は26%減の67万台にとどまった。4月以降、自動車販売の回復や生産の完全な再…

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