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「感染した」と思い込み銃で心中 アメリカで自殺相談が急増 新型コロナ

電話相談に応じる「自殺防止ホットライン」のスタッフ=米西部カリフォルニア州ロサンゼルスで4月21日(ディディ・ハーシュ精神衛生サービス提供)

 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、米国の新型コロナウイルスの感染者が28日、100万人を超えた。米国では感染への恐怖や長引く外出規制、経済の落ち込みへのストレスで、自殺願望を抱える人が増加し、社会問題化しつつある。民間団体が無料で電話相談に応じる「自殺防止ホットライン」への問い合わせ件数も急増している。

 教会に通って仲間と会ったり、時々自宅に立ち寄ってくれる近所の人と話したりするのが生きがいだった。だが、外出禁止令で教会は閉鎖されてしまい、自宅を訪ねる人もいなくなった。孤独に耐えきれず、「生きていても仕方がない」と自殺を考えるようになった――。

 これは、1人暮らしの90代の女性が、西部ロサンゼルス市で自殺防止などに取り組む非営利団体「ディディ・ハーシュ精神衛生サービス」に寄せた相談内容だ。離れて暮らす娘の勧めで電話した女性は、同団体の仲介で友人らと連絡が取れるようになり、立ち直ったという。

 全米では多くの州が3月下旬までに外出規制を発動し、すでに1カ月以上が経過した。24時間体制で対応にあたる「ディディ・ハーシュ」によると、ホットラインへの新型ウイルス関連の相談は2月は22件だったが、3月は1800件に急増。4月は21日時点で3000件を超え、既に前年4月の6倍以上となっている。米国各地から「自分や家族が感染していないか不安だ」「失業して生活が苦しい」「人と会えなくなり孤独だ」などと相談が寄せられ、2割以上の人が自殺願望を訴えた。

 米メディアによると、感染爆発が起きた東部ニューヨーク市の「全米精神疾患患者家族会」支部への電話相談も、3月後半から前年同期に比べ6割以上増えた。4月は増加ペースが加速しているという。

 自殺に至った事例も報じられている。中西部イリノイ州では4月2日、呼吸困難のような症状などが出たため、「感染した」と思い込んだ50代の男女が…

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