中国、5連休に9000万人が旅行に　上海企業も正常化　北部では第2波懸念も

　新型コロナウイルスの感染者拡大を抑え込んでいる中国では5月1日に「労働節」（メーデー）の大型連休が始まり、各地で観光が活発化しそうだ。延期されていた全国人民代表大会（全人代＝国会）も22日の開会が決まり、習近平指導部は経済と消費の回復を急ぐ。一方、多くの感染者が残る北部・黒竜江省などで新型コロナの「第2波」発生の懸念も残されており、微妙なかじ取りを迫られている。

　中国メディアによると、1日に始まる5連休では延べ約1億1700万人の交通機関の利用が見込まれ、約9000万人が旅行に出かける見通し。清明節連休（4月4～6日）の2倍以上の人出になるとの予測もある。インターネット上では新型コロナに襲われた景気の冷え込みが終わり、「埋め合わせ消費やリベンジ旅行の始まり」といった声も上がる。