世界で猛威を振るう新型コロナウイルスは、野生動物のウイルスがヒトからヒトへうつりやすいタイプに変異したと考えられる。今回は中国・武漢で感染拡大が始まったものの、日本もこうした新興感染症の発生リスクと無縁とは言い切れない、と専門家は指摘する。【阿部周一】
香港大などの研究チームは3月26日、英科学誌ネイチャーに論文を発表した。2017~18年に中国の税関で押収され、冷凍保存されていた哺乳類「センザンコウ」30匹の血液などを調べたところ、新型コロナウイルスと遺伝子配列が9割一致するウイルスが検出されたという内容だ。
近年流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)は、いずれも野生のコウモリが元々持っていたコロナウイルスが原因と考えられている。それが、SARSはハクビシン、MERSはヒトコブラクダを介してヒトにうつる種類に変異したらしい。新型コロナウイルスもやはりコウモリ由来と考えられ、センザンコウを介してヒトに感染する能力を獲得した可能性が高い。
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