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宮崎市高岡町小山田の「湯の谷温泉」が閉店した。新型コロナ問題が決定打となった。親子代々通う常連客もおり、地元に愛されたが、創業228年の歴史に幕を下ろした。
自噴する温泉の泉質はナトリウム―炭酸水素塩冷鉱泉。ボイラーで温めており、風呂は大人4人も入れば「満員」の広さだ。
店主の有岡京子さん(78)が親から温泉を継いだのは平成初期。「湯温を巡ってお客さんが風呂おけで殴り合いをしよった」と夫洋之さん(82)は笑う。今は客に合わせ、ボイラーで調整している。
洋之さんが中心となって切り盛りしてきたが、昨年末ごろから体調不良に。「休業」の2文字が頭に浮かぶようになってきた時に起きた新型コロナ問題。「感染者が出れば皆に迷惑がかかる」。そう考え、4月上旬に急きょ休業を決めた。
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