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ああ、コロナブルー

還暦記者が「心の換気」 色鮮やかな日常、明日への糧を再発見

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新緑が目にまぶしい石神井公園。入り口にこんな看板が……=東京都練馬区で4月30日、鈴木琢磨撮影
新緑が目にまぶしい石神井公園。入り口にこんな看板が……=東京都練馬区で4月30日、鈴木琢磨撮影

 新緑の季節を迎えたのに、還暦記者の「コロナブルー」の日々は続いている。自宅で新型コロナウイルス関連のニュースにかじりついているせいで、つい気分が萎えてしまうのだ。これはいかん、心の換気をせねば! そう思い直し、てくてく歩いて見つけたほっとしたあれやこれや。【鈴木琢磨】

 朝、団地のベランダから雪をいただく富士山のてっぺんが見える。たったそれだけで茶柱が立ったみたいにちょっと幸せな感じ。私は東京都練馬区の上石神井に暮らしている。都心にほど近いのに、このあたりはまだぽつぽつと畑がある。かつては練馬大根、いまはキャベツの産地として知られる。マスクの入荷をチェックしに近所のドラッグストアをのぞき(たまにワゴンに見かけるようになった)、そのまま取れたて野菜を農家の人が持ち込んでくる直売所に足を運ぶことが日課になった。JA東京あおばの「とれたて村石神井」だ。敷地内にかわいらしい甘藍(キャベツ)の碑が建つ。

 シュンギク、コマツナ、ホウレンソウ……。葉物はどれもこれもみずみずしい。泥つきのネギも、ふぞろいのサツマイモもいい。朝掘りのタケノコ、ウドにフキ、それに夏みかんまで並ぶ。へえ、こんなものまで取れるんだ、と小さな発見が楽しい。うまそうな縮みホウレンソウがあったのでバター炒めにしようとひと束、買った。野菜に生産者名が記されているのは珍しくないが、なぜだろう、いつにも増して親しみがわく。かごからあふれ…

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