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臨場感は最前列以上? 「Zoom演劇」が面白い 演劇の苦境に芸人立ち上がる

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Zoom演劇「オンラインノミ」の一場面=主催者提供
Zoom演劇「オンラインノミ」の一場面=主催者提供

 新型コロナウイルスにより全国で演劇の公演が中止に追い込まれるなか、ビデオ会議システム「Zoom」を利用した演劇が登場し、注目を集めている。いま流行の「Zoom飲み会」を舞台設定に俳優たちが画面分割されたオンライン空間で演技し、観客はそれをパソコンやスマートフォンで見る。実際に鑑賞すると、従来の舞台にはないスリリングな気分を味わった。【井上英介/統合デジタル取材センター】

Zoom演劇がスリルに富む二つの理由

 舞台は、大学サークルのメンバーである女性2人の「Zoom飲み会」から始まる。やったことがあれば分かるが、自宅にいる人同士をオンラインでつなぐ「Zoom飲み会」は打てば響くように会話が弾むリアルな飲み会とは異なり、オンライン特有の微妙な時間のズレや「間」がある。独特のかったるいやり取りがクスッと笑わせる。

 だが、後半に波乱が待っている。女子学生2人と男子学生1人が登場。修羅場を招きそうな男女関係の問題が発覚して、「飲み会」は果てしなく緊張感を増していき……絶妙な展開に大笑いした。

 作品は約40分前後で、劇のタイトルは「オンラインノミ」。「飲み」と「のみ(ただそれだけ)」を掛けている。

 鑑賞する側がハラハラ、ドキドキする理由は巧みなストーリーのせいばかりではない。俳優たちや観客たちはWi―Fiのオンラインで結ばれているが、電波が不安定だと声がひずんだり、途切れたり、ハウリングしたりしかねないからだ。

 5月1日の公演では開始早々、登場人物が「Wi―Fi(の強さを示す表示)が2本しか立っていない」…

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