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今週の本棚・著者に聞く

大前粟生さん 『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』

 ◆大前粟生(あお)さん

 (河出書房新社・1760円)

 「女性差別に傷つく男の子の話を書いてください」。そんな編集者の依頼から生まれた中編の表題作は、「男らしさ」「女らしさ」を求める社会のノリに戸惑う大学生、七森(ななもり)が主人公。同じサークルに入る学生たちの人間模様を描く。「僕自身、女性差別やセクハラのニュースに触れ、人の尊厳をないがしろにする人がいるというだけでつらくなる。自分を素材にしたら書けるのかなと思いました」

 七森は男である自分の存在が誰かを傷つけることを恐れる。男/女という属性に縛られない僕でいたいと願う。「近い感覚は持っていますが、この小説を書いたことで割と客観化できた」。七森の所属する「ぬいぐるみサークル」は、だれかを傷つけないよう、つらい気持ちをぬいぐるみに打ち明けるのが主な活動だ。とっぴな設定は、奇想あふれる短編の新星として注目される著者ならではだろう。

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