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時代の風

分断を助長する感染症 「ポスト・コロナ」の連帯=中西寛・京都大教授

=北山夏帆撮影

 年初から世界に拡散し始めた新型コロナウイルス感染症は、またたく間に地球全体へと伝播(でんぱ)し、すでに300万人以上の感染者と20万人以上の死者を出している。しかし最も厳しい感染を経験した地域では流行の第1波は収束しつつあり、社会生活が徐々に再開しつつある。

 そうした中で「ポスト・コロナ(コロナ後)」という言葉もメディアで飛び交うようになった。人類がこのウイルスについて知っていることはまだ限定的で、論語をもじって言えば「いまだコロナを知らず、いずくんぞポスト・コロナを知らん」とも思うが、将来展望を踏まえて感染症対策以外の諸政策を検討していかねばならない段階に入りつつあるのは確かだろう。

 まず言えるのは、今回のような感染症流行であれ、震災・台風であれ、大規模な災害はその時の人間社会の対立構造を解消するよりは強化する性質をもつことである。試練に対して人びとが一致団結して対抗するというのは美しい理念だが、人間相手の戦争や犯罪と違って、天災の捉え方は個々の人間の立場や価値観を反映するし、天災によって社会資源が希少性を増し、その争奪が対立競争を激化する性質があるからである。

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