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もとをたどれば

フジパン 富士のように1番に

 炊きたてご飯のようなもっちり感を実現した食パン「本仕込」で知られる製パン大手フジパン(名古屋市)。1922(大正11)年、創業者の舟橋甚重(じんじゅう)が、名古屋市中区に開いたパン・菓子店「金城軒」がルーツだ。

 愛知県の農家に生まれた舟橋は、13歳で和菓子店へ奉公に出た。コメが高騰し、代用食としてパンを求める人の列を目にしたのがきっかけで開業を決意。酒種を使って夜通し製造したパンを売り歩いた。

 開業翌年、関東大震災が発生。「復興」の名をつけた菓子が売れ、商売の見通しがついた。昭和初期には工場を開設し、菓子パンに注力。戦時中は工場閉鎖の苦難に遭いながらも、終戦後の46年に配給食糧のパン委託加工工場として再開した。その際、「富士山のように日本一になりたい」との願いを込めて「富士精糧工業」に改名。51年に「富士製パン」を設立して「フジパン」ブランドで販売を始め、66年に社名も統一した。

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