1933年に雪印乳業の前身「北海道製酪農販売組合連合会」が安平町の遠浅地区に国内初の大規模なチーズ工場を開設。それまで手作りだったチーズを本格的な生産体制で量産を始めたことから、同町は日本のチーズ発祥の地と呼ばれる。
戦後は食生活の欧風化もあって生産量を伸ばしていったが、施設の老朽化などから工場は85年、大樹町に統合された。「もう一度まちにチーズの灯をともしたい」と声を上げたのが当時レストランを経営していたプロセスグループ夢民舎社長、宮本正典さん(79)だ。町内の若手酪農家や畑作農家、チーズ工場の技術者たちに出資を募り、5年後に夢民舎を設立した。
原料は地元の生乳のみで日本人の口に合うようにくせがない、塩分を抑えた製品にこだわっている。創業時から自社培養の白カビを使ったカマンベールチーズは特に人気が高く、俳優の故高倉健さんも気に入って毎月取り寄せていたという。
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