メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

幻影のふるさと

江戸川乱歩 人と作品/5止 1962(昭和37)年 「超人ニコラ(黄金の怪獣)」 /三重

作られたソックリ人間

 今回は乱歩の小説としての絶筆である、「超人ニコラ」(ポプラ社版「黄金の怪獣」)を取り上げます。「少年探偵シリーズ」として書かれ、1962(昭和37)年に雑誌「少年」に連載されました。乱歩は、この年、パーキンソン病にかかり、体がかなり不自由になっていたそうです。けれども、この小説は、絶筆にふさわしく、良くまとまった内容になっています。ただ、1930(昭和5)年に乱歩自身が書いた、「猟奇の果」の設定が使われています。

 それではストーリーを説明しましょう。少年探偵団の団員である玉村君、松井君、吉田君の3人が、映画を見に行きました。上映中に、画面に渋谷のハチ公が映りました。そして、なぜか同じ画面の中で、玉村君がこちらを見て笑っていたのです。玉村君は確かに自分の顔だと、そのとき思ったのですが、この映画のロケに遭遇した記憶がないので、釈然としない気持ちになりました。

この記事は有料記事です。

残り672文字(全文1065文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 鼻出しマスクで失格の受験生、トイレに立てこもり警察が出動 注意されせき込む仕草も

  2. 「菅語」を考える 緊急事態なのに「あいさつ」 響かない首相会見 青木理さんが考えたメディアの責任

  3. 新型コロナ、10年後には死亡率インフルエンザ以下に 米大学研究チームが試算

  4. ORICON NEWS 綾瀬はるか主演『天国と地獄』初回16.8%の好発進

  5. 際立つ大阪のコロナ死 その理由、高齢者の「命のリスク」高める構図とは

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです