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崩れる医療・新型コロナ

新型コロナウイルスの感染拡大は収束の兆しが見えず、各地で院内感染も相次ぐ。崩壊の危機に直面する医療の現状を報告する。

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崩れる医療・新型コロナ

国内最大級クラスター、東京・永寿総合病院(その1) 陰性でも出られず 82歳、感染死恐れ1カ月

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永寿総合病院を退院したばかりの女性。ノートには入院生活の様子がびっしり書き込まれていた=東京都台東区で、林田奈々撮影
永寿総合病院を退院したばかりの女性。ノートには入院生活の様子がびっしり書き込まれていた=東京都台東区で、林田奈々撮影

 新型コロナウイルスで国内最大規模のクラスター(感染者集団)が発生し、病院としては最多の37人の患者が亡くなった永寿総合病院(東京都台東区)。ここではPCR検査で陰性が確認されながら病院から出られない患者が4月末時点で少なくとも10人以上いる。「永寿の患者」というだけで多くの病院が受け入れを拒否するためだ。入院中、陰性判明後に新型コロナに感染した人も少なくなく、残された患者は感染におびえながら毎日を過ごす。「出たくても出られない。刑務所のようだ」。退院したばかりの女性が入院生活を明かした。

 永寿総合病院は400床の病床を持つ台東区で最大の病院。患者や医療スタッフら210人が感染し、今も外来患者や救急搬送を受け入れていない。

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