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余録

桜前線の北上が続く…

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 桜前線の北上が続く。今年の列島の花見は新型コロナウイルスの感染拡大で寂しくなった。例年この時期ににぎわう青森県の桜の名所、弘前公園も同じだ。恒例の「弘前さくらまつり」は中止になった▲まつりは今年で100回目を迎え、6日まで開催される予定だった。それでも花はいつものように咲き、散って葉桜になる。ピンクに染まった景色が鮮やかな緑に塗り替えられていく。きょうは「みどりの日」。自然に親しみ、その恩恵に感謝する日である▲きょうは「ファミリーの日」でもある。5月4日が国民の休日に決まった時、それまでなかった「家族」の記念日として、中国料理の老舗が名称を募集した。だが今年は家族で楽しく外食する光景もめっきり減ってしまった。コロナ禍は依然収束のめどが立たない▲こんな春に思うのは東京電力福島第1原発事故の被災者のこと。今も故郷への帰還がかなわぬ人たちがいる。桜の下で家族と過ごした時間を懐かしんでいるかもしれない。その桜も多くの人の目に映ることなく咲き、散っていく▲4日といえばもう一つ思い出すことがある。青森出身で、演劇などで幅広く才能を発揮した寺山修司の命日だ。こんな短歌がある。<海を知らぬ少女の前に麦藁(むぎわら)帽のわれは両手をひろげていたり>。夏の海のまぶしさを少女に伝えようとする少年の姿が目に浮かぶ▲東北は桜前線が通り過ぎ、初夏へと移る。季節がいつものようにめぐることのありがたさ。今年はなおさら感じる。あすは立夏。

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