- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

新型コロナウイルスの流行を受け、ヘルパーによるサービスを利用して地域で暮らす障害者らに危機感が広がっている。日常的な人の出入りは感染リスクを高めるためだ。ヘルパーも不安を募らせながら働く。サービス利用者の生活維持と、利用者・ヘルパーの感染リスクの低減。両立に向けた試行錯誤が続く現場には、慢性的な人手不足ものしかかる。【斎藤文太郎】
「介助がなければ生活が成り立たない。今は何とかやりくりしているが、ぎりぎりだ」。さいたま市桜区で訪問介護事業を手がけるNPO法人「介助派遣システム」の代表、加納友恵さん(44)は懸念を口にした。自身も24時間介助を受ける。同じく介助が必要な重度障害者5人にヘルパーを派遣している。3月下旬、ヘルパーの1人が発熱した。感染の有無を調べるPCR検査(遺伝子検査)を受けられないまま、休む日が続いた。
この記事は有料記事です。
残り2340文字(全文2705文字)