いじめで母国語封印した18歳 「生きづらさ」解きほぐしたい…愛知の少年院の試み

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
沼田好司教官(中央)の問いかけに答える外国人少年ら=愛知県瀬戸市の瀬戸少年院で2020年3月、高井瞳撮影
沼田好司教官(中央)の問いかけに答える外国人少年ら=愛知県瀬戸市の瀬戸少年院で2020年3月、高井瞳撮影

 外国にルーツを持つために「生きづらさ」を抱える少年たちがいる。瀬戸少年院(愛知県瀬戸市)では4月から、こうしたつらい過去を持った少年たちが、互いの経験を語り合うグループワークを本格的に導入した。「外国人に生まれてきて良かったと初めて思えた」。この取り組みは、少年たちの心の成長につながっている。

 少年院の一室。紺色の作業着を着た15~20歳の5人と教官3人が机を囲む。

 「得意なことはなに?」。沼田好司法務教官(36)の問いかけに、フィリピン国籍の少年(18)は「3カ国語をしゃべれること」と答えた。グループワークの参加者らの前で流ちょうな日本語と英語を披露したが、母語のタガログ語になると表情が曇る。「(タガログ語は)いいです」。母語を発することなく口を閉ざした。

この記事は有料記事です。

残り978文字(全文1312文字)

あわせて読みたい

ニュース特集