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英国の新型コロナ死亡はなぜ黒人・アジア人に多いのか 経済・健康格差の衝撃

新型コロナ感染により死亡したスーダン出身の医師、アムジェド・エルハウラニさん=アマル・エルハウラニさん提供

 新型コロナウイルスに感染して亡くなった人が3万人に迫る英国(人口約6700万人)で、多数派の白人よりも、黒人や南アジア系などマイノリティー(少数派)の死亡率や重症化率が高いことが波紋を広げている。公共交通機関など感染リスクが高い現場で働く人が多いことなどが理由に挙げられ、英国内の格差問題も浮き彫りにした。医療現場の最前線で、新型ウイルスと闘ったマイノリティーの医師らの死亡報告も相次いでいる。【ロンドン服部正法】

 「会った人が皆すぐに好きになるような人だった。責任を負い、人を助けることに喜びを感じる人で、同僚からも尊敬されていた。」。新型ウイルスに感染し、「英国で初めて亡くなった最前線の医療従事者」(英紙タイムズ)となったアムジェド・エルハウラニさん(享年55)の弟アマルさん(42)は毎日新聞の取材に対し、兄の人柄をそう振り返った。

 アムジェドさんはスーダンの首都ハルツーム出身で、11歳の時に家族で英国に移住。父と同じ医学の道を志し、耳鼻咽喉(いんこう)科の医師となった。アマルさんにとっては2月下旬に体調を崩した母の容体について電話で話したのが最後の会話になった。その約2週間後にアムジェドさんは発症し、3月28日にイングランド中部レスターの病院で亡くなった。「鼻やのどの専門医だから、感染リスクが大きかった。ウイルスに感染した…

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