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政府の「顔」見えない新型コロナ政策 原稿を延々と読む首相会見の「違和感」

 新型コロナウイルスを巡る「緊急事態宣言」の5月末までの延長が決まる中、日本政府の「発信力」が問われる事態も続いている。4日には安倍晋三首相が感染拡大以降の約2カ月間で6回目となる記者会見に臨んだが、プロンプター(透明画面に文字を映し出す装置)の原稿を冒頭で延々と読み上げるスタイルは過去5回と同じ。国民と危機意識を共有する「リスクコミュニケーション」の重要な機会だが、有識者からは「一生懸命原稿を読んでいるようにしか見えない」との指摘も出ている。【秋山信一、松本晃、竹地広憲】

 4日の記者会見の冒頭、首相はいつものように「スピーチ」を始めた。正面からのテレビ中継映像では、一定時間ごとに右と左に視線を移しながら話しているように見える。しかしその視線の先には、左右に設置されている2台のプロンプターがある。映し出されているのは首相秘書官らが原案を作成し、首相自身が筆を入れた原稿だ。首相が冒頭発言の間に真正面をあまり向かないのはこのためだ。

 こうしたスタイルは「何も響かない会見」(野党)と酷評される。危機管理に詳しい広報コンサルタントの石川慶子さんは「スピーチの原稿は悪くない。医療従事者、卒業する児童生徒、ソーシャルワーカーなど、会見ごとにメッセージを出す相手を変えている」と評価しつつも、「地に足がついておらず、首相自身がどこまで原稿の磨き上げに参加しているのか疑問だ」と指摘する。

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