メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

手話通訳者が透明マスク開発 市販のビニール製封筒活用 山形

手話通訳者が使うための透明なマスクを身につける松江才子さん=山形市役所で2020年4月22日午後3時22分、日高七海撮影

[PR]

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、山形市役所で手話を使う同市身体障害者福祉協会の職員2人が、マスクを外さずに手話ができるようにと、ビニール製の透明なマスクを手作りで作製した。耳が不自由な人たちとの会話は口の動きなど、表情を伝える必要があるため考案した。【日高七海】

 マスクを作ったのは、市障がい福祉課で働く同協会の松江才子さんと永野里美さん。新型コロナの感染拡大以降、マスクを着用する機会が増えたが、手話をする際は、手話と共に口の動きや顔の表情を交えて伝える必要がある。そのため、手話で耳の不自由な人とコミュニケーションを取る際、どうしても互いにマスクを外さなくてはいけない場合があり、感染への不安の声があった。

ミクロン精密が開発したフェースシールド=山形市で2020年4月28日午後2時2分、日高七海撮影

 「伝えることを優先すると、(マスクを)つけたくてもつけられない。今、自分たちにできることをやろう」。2人は最初、ジッパー付きの保存袋で市販のマスクの形に試作したが、呼吸がしづらいなど課題が残った。試行錯誤の末、市販のビニール製の封筒をマスクの形に切り、ひもやゴムの代わりにサテンリボンを使用した形にたどり着いた。

 市に登録している手話通訳者らに配布したところ、「わかりやすい」と好評だったという。一方で、衛生面などに不安があり、永野さんは「これを機に現状を理解してもらい、透明なマスクが広まったら」と話す。

 そんな中、山形市蔵王上野の機械メーカー「ミクロン精密」が自社の技術を生かし、飛沫(ひまつ)から顔を守る「フェースシールド」を開発した。新型コロナの感染拡大を受け、同社の榊原憲二社長(61)が「会社で何かできないか」と考えていた時、ニュースで自動車メーカーがフェースシールドを作ったと知り、社員に相談。同社が所有する3Dプリンターを活用した製品作りに取りかかった。

 サイズ調整や長時間使用することを考慮して柔らかい素材でできたパッドをおでこ部分に付けるなどの改良を重ねた。榊原社長は「誰でも簡単に作ることができる。1社でも2社でも多く作ってくれる企業が増えてほしい」と語った。

 同社のフェースシールドは4月24日、同市に寄付され、松江さんは「企業がこういう取り組みをしてくれることはありがたい」と感謝した。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 摂津市、事務ミスで1500万円過大還付 60代男性「使ってしまい、返還困難」

  2. 大阪モデル基準変更 吉村知事「誤解与えないため」、山中さん「信頼揺らぐ」

  3. 終活ナビ 年金受給75歳まで繰り下げがいい?

  4. 「アベノマスク着用」 中学校で配布プリントに記載、保護者に謝罪 埼玉・深谷

  5. 新型コロナ 福島・天栄村で「10万円」二重交付

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです