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崩れる医療・新型コロナ

新型コロナウイルスの感染拡大は収束の兆しが見えず、各地で院内感染も相次ぐ。崩壊の危機に直面する医療の現状を報告する。

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ICU「壁」越しの戦い(その2止) 「感染疑い」病床圧迫

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「赤エリア」に入るため、「黄エリア」で着替えるスタッフら(奥)=川崎市宮前区の聖マリアンナ医科大病院で4月30日、佐々木順一撮影
「赤エリア」に入るため、「黄エリア」で着替えるスタッフら(奥)=川崎市宮前区の聖マリアンナ医科大病院で4月30日、佐々木順一撮影

 

2次・3次救急、現場「ぎりぎり」

 新型コロナウイルスに感染した重症患者10人(4月末時点)の治療に当たる聖マリアンナ医科大病院・救命救急センター(川崎市)。「この病気は患者自身が感染源になってしまう。スタッフを守りながら診療しなければならない」。ナースステーションでそう話す森澤健一郎・副センター長(46)の横で、医療スタッフの一人がドアを開けて「黄エリア」と張り紙のある部屋に入り、ガウンなどの防護具を身につけ始めた。

 重症患者を受け入れている病棟は医療スタッフの感染防止のため、廊下を特設の壁で仕切って三つのエリアに分けている。重症者が治療を受ける集中治療室(ICU)の「赤エリア」、ナースステーションがある「緑エリア」、そして両エリアの中間にあり防護具の着脱をする「黄エリア」だ。

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