AI花嫁に愛芽生え ロボットと対話、自分知る手段 石黒浩・大阪大教授(知能ロボット学)
毎日新聞
2020/5/6 東京朝刊
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人工知能(AI)やロボットは、状況や目的を限定しないと、まだ人間と同じような対話はできない。本当の対話は、脳内の考えを言語化して他人と共有し、共感し合うことが目的。その観点で言えば、人間とロボットの対話は、人間同士の対話レベルには到達していない。我々が作っているロボットも場所などの条件設定をした上で「初対面の人との会話を5~10分できるレベル」という水準だ。
そもそも人間にとって対話とは、自分を社会の中で発見するための行為だ。人間は対話によって、「自分がどういう人間であるか?」「自分とは誰か?」ということを社会の中で発見している。最近はそういう対話の部分がスマートフォンやSNSなどの技術やサービスで置き換わるようになっており、他者とのつながり方も変わってきた。
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