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<Ball STORY>
球団史上2人目の快挙はお預けとなった。楽天のドラフト2位ルーキー、智弁和歌山高出身の黒川史陽(ふみや)内野手(19)は、キャンプからオープン戦まで1軍で完走。そのまま開幕を迎えていれば、2016年のオコエ瑠偉外野手(22)以来球団2人目の高卒新人野手での開幕1軍となっていた。新型コロナウイルスの感染拡大でプロ野球の開幕は見通せず、黒川の起用も不透明だが、24時間野球のことを考えているという期待のスラッガーはシーズンの到来を待ちわびている。
首脳陣の予想を裏切り続けた。黒川の1軍帯同は当初、久米島キャンプまでだった。経験を積ませるための「お試し」期間だったからだ。ところが、1軍レベルの選手に引けを取らない体力や練習態度を見せ、練習試合でも結果を残した。オープン戦も14試合に出場し、18打数4安打2打点。内野手にけが人がいたこともあり、お試しどころか戦力として期待されるようになっていった。
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