セルビアで「コウノトリプロジェクト」 自然取り戻そう 兵庫県環境研究センター
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東欧の旧ユーゴスラビア紛争により国土が荒廃したセルビアで、兵庫県環境研究センター(神戸市)が、コウノトリが生息できる自然環境を取り戻す取り組みを進めている。名付けて「コウノトリプロジェクト」。今年から3年計画で、NATO(北大西洋条約機構)の空爆で汚染された土壌の浄化や自然公園の再生を目指す。2020年2月にはコウノトリの野生復帰に成功した同県豊岡市の中貝宗治市長が現地に招かれ、環境保護と経済活動の両立について講演をした。【村瀬達男】
欧州では、ヨーロッパコウノトリ(シュバシコウ)が約85万羽生息している。日本の特別天然記念物のコウノトリとは別種で、くちばしが赤いのが特徴だ。NATOが1999年、紛争鎮圧のため首都ベオグラードの隣のパンチェボ市の化学工業地帯などを空爆し、工場から有害物質が流出して土壌や地下水が汚染され、有害物質によるコウノトリへの影響が懸念されている。
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