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南あわじ市の乳業メーカー「淡路島牛乳」は、淡路島産の生乳を使ったチーズの新製品「淡路島カチョカヴァロ」と、チーズ作りの副産物ホエイ(乳清)を利用した焼き菓子「淡路島フリアン」を発売した。島内の直売所で販売するほか、宅配での注文にも応じる。
120年の酪農の歴史を持つ同社は、「長年の夢だった」というモッツァレラチーズの製造販売を2019年夏に開始。2作目となる今回のカチョカヴァロは、ひょうたんのような形が特徴で、材料は淡路島産の生乳と藻塩のみ。スライスしてフライパンで表面をパリッと焼いて食べると、中のもっちり感と生乳のうまみが際立つという。イタリア語でカチョはチーズ、カヴァロは馬を意味する。約2週間、冷蔵庫にぶら下げて熟成させる様子が、馬のくらの左右に袋の荷物を下げて運ぶ姿に似ていることから、そう呼ばれる。
一方、焼き菓子のフリアンは、チーズを作る際に出る水溶液ホエイを無駄なく利用しようという試みから誕生した。チーズ作りの過程で、生乳は固形物のチーズと液体のホエイに分離する。ホエイはたんぱく質やカルシウムを含み栄養価が高いことから、同社では、捨てずに利用する道を模索。市内の障害者福祉施設「ウインズ」の菓子工房と共同開発を進めた。小麦粉、卵白、バターなどを使う焼き菓子フリアンに入れると、しっとりした食…
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