特集

新型コロナウイルス

新型コロナウイルスのニュース、国内での感染状況を報告します。

特集一覧

ロシアで医療従事者の犠牲拡大 “感染死”150人以上、ネットにリスト 新型コロナ

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
マスクをして地下鉄の駅に入る男性=モスクワで7日、AP
マスクをして地下鉄の駅に入る男性=モスクワで7日、AP

 新型コロナウイルスの感染者が20万人を超えたロシアでは、防護具などの不足が顕著となり、犠牲となる医療従事者が相次ぐ。公式統計はないものの、地元メディアは医師らがまとめた150人以上の犠牲者リストを報道。総死者数が15倍以上の英国やイタリアの医療従事者の死亡数と同水準だとの指摘も出ている。また、当局に不満を訴えたとされる医師が亡くなるケースも起きているという。

「防護具ない中、働いている」

 ロシアメディアによると、4月下旬、医師らが自身の情報を基に、新型コロナに関連して死亡したとされる医療従事者のリストをインターネット上にアップした。5月11日時点で160人の名前が記載されている。隣国ベラルーシやカザフスタンの医師らも数人含まれるが、大多数はロシアの医療従事者だ。

 ロシア国内の新型コロナの感染者は同11日時点で22万1000人に達した。ただ、死者数は約2000人にとどまる。感染者が20万人を超えた英国やイタリアで死者が3万人を超えているのに比べると、大幅に少ない。

 英紙ガーディアンは英国の医療従事者の感染死が約150人、イタリアでも約100人とされる点を挙げ「ロシアの医療従事者が高確率で死亡しているか、全体の死者数が実際よりも少ないか、あるいはその両方かもしれない」と指摘した。

 ロシアで医療従事者の感染死が相次ぐ背景には、防護具の不足がある。第2の都市サンクトペテルブルクの救急病院では、4月に集団感染が発生し、同月末までに医療従事者111人の感染が確認された。

 ロシアメディアによると、このうち少なくとも2人が死亡したとみられる。この病院の女性看護師は、プーチン大統領への訴えとして「私たちは防護具がない中で働いている」と、ソーシャルメディアに投稿。病院の理事長はタス通信に対し「防護具の供給が順調ではなかった」と問題を認めた。

 プーチン氏は4月28日の会議で、1日の生産量についてマスクは約10倍、防護服は30倍以上に拡大し、国内の感染者用病床を11万床増設したと説明した。だが、ロシア紙ベドモスチの調査では、医療用マスクの供給量は輸入分を含めても1日の必要量の26%、防護服は30%にと…

この記事は有料記事です。

残り404文字(全文1308文字)

ご登録から1カ月間は100円

※料金は税別です

【新型コロナウイルス】

時系列で見る

次に読みたい

関連する特集・連載など

あわせて読みたい

注目の特集