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石川・志賀町が職員の給与カットし町民に2万円給付 「難局に身を削る」

町職員の給与カットの条例案を採決する議員ら(新型コロナウイルス対策で町役場内に設置されたテレビ中継映像から)=石川県志賀町で2020年5月8日午前10時43分、阿部弘賢撮影

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 石川県志賀町は8日、医療職を除く全ての特別職や職員の給与を5~20%カットし、新型コロナウイルス対策として政府が一律給付する10万円に加え、町独自に1人あたり2万円を上乗せする関連条例案を町議会に提出し、可決された。小泉勝町長は議案説明で「緊急事態においては公務員であっても身を削り、難局を乗り切る必要がある」と理由を述べた。

 町によると、給付対象は全町民約1万9800人で、上乗せに必要な財源は約4億円。6月から2021年3月まで小泉町長が給与の20%、副町長らが10%、約260人の職員が5%をそれぞれカットし、不足分は財政調整基金から繰り入れる。職員1人あたりでは月額約1万5000円、総額で約15万円の減額になる見込みという。5月下旬から順次給付される予定。

 小泉町長は当初、町職員の給与を10%カットする方針を示していた。町には電子メールや電話で約100件の賛否の声が寄せられたという。その後、職員互助会との協議などを踏まえ、削減幅を5%に縮小した。

職員「正直痛いが仕方ない」

 給与削減が決まったことについて、職員からは「正直痛いが、町民が喜んでくれるなら仕方ない」「(当初案の)10%から下がったのでよかった」などの声が聞かれた。町役場を訪れた30代女性は「上乗せはありがたいが、職員の給与から出ていると思うと申し訳ない」と話した。

 この日の議会は感染防止のため傍聴が認められず、町役場内の会議室に議場の映像を中継する大型モニターが設置された。討論では議員4人が「働く意欲を損なう」と反対意見を述べる一方、賛成派議員は一人も意見を述べなかったが、議長を除く13人で採決が行われた結果、賛成8、反対5で可決された。このほか議員提案で、同期間の議員報酬を10%カットすることも決まった。

 小泉町長は議会終了後、報道陣の取材に応じなかった。議会で賛成意見がなかったことについて、寺井強議長は報道陣に「全国からいろいろな意見がある中で賛成意見を言えば、その部分だけ(報道で)取り上げられる(懸念がある)のでやめたのではないか」と話した。【阿部弘賢】

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