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視覚障害者の感染不安 小咄動画に解決アイデア 「私を検査に連れてって」

ガイドする人との間に距離を取るための工夫を提案する桂福点さん(右)=福点さん制作の動画より

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 全盲の落語家、桂福点さん(52)=大阪市=が、視覚障害者の直面する新型コロナウイルス感染への不安と解決のアイデアを小咄(こばなし)でユーモラスに伝える動画に仕立てた。タイトルは「私を検査に連れてって」。インターネットで2本の動画を公開し注目されている。

 視覚障害者にとって「手が目です」と福点さん。一人で出かけるには壁や手すりを頼り、買い物も品物を触って確認する。感染の不安は大きい。援護者のひじに触れて一緒に歩くのも、感染リスクを伴う。同行を断られた人もいると聞いて一案、新聞紙を丸めて2本の棒を作り「電車ごっこ」にすれば安全だ――。行動が制約されるさまざまな状況を、笑いに変えながら伝えてゆく。

ガイドヘルパーのひじを持ち歩行を手助けしてもらう桂福点さん。濃厚接触を避けられない=福点さん制作の動画より

 特に不安が募る、軽症者施設に隔離される場面も演じる。「初めての場所で単独行動は難しい」といい、完全防護した職員による援護、施設内の安全な動線を示すロープや点字ブロックなどを求める。福点さんは「障害のある人たちへの支援を考えてほしい」と訴え、視覚障害者自身にもいざという時、なじみの援護者にテレビ電話で状況を伝えられるよう事前にスマホの準備を勧める。

 援護する側も不安と隣り合わせだ。福点さんと交流がある大津市の「みらいかない」は、約40人の登録ガイドヘルパーに、顔全体を覆える市販のサンバイザーとマスクを着ける▽上着をはおる、ただし同じ上着は連日使わない▽レジ袋でひじ当てを作り、使い捨てに--といった対策を勧める。和久愛子代表は「同行援護には障害のある方の生活がかかっている。一方でヘルパーの安全確保もできるよう、苦心の策の一端です」と話す。【花岡洋二】

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