特集

新型コロナウイルス

新型コロナウイルスのニュース、国内での感染状況を報告します。

特集一覧

保護動物集めた動物園、経営危機 休園長期化、クラウドファンディングに支援集まる

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
休園中の園内で羊の世話をする飼育員=福岡県飯塚市のピクニカ共和国で2020年4月28日午後1時9分、大坪菜々美撮影
休園中の園内で羊の世話をする飼育員=福岡県飯塚市のピクニカ共和国で2020年4月28日午後1時9分、大坪菜々美撮影

 警察署に届けられた飼い主不明の動物などを引き取って飼育している福岡県飯塚市の保護動物園「ピクニカ共和国」が、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休園の長期化で経営危機に陥っている。行き場を失った動物の受け皿となり、子供たちとの触れ合いの場を提供してきたピクニカ共和国。動物たちの命を守るため、園が運営資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めたところ、多くの善意が集まっている。

 園は、国道201号沿いの八木山高原にあり、ポニーやフラミンゴ、カピバラなど約70種計600の動物が暮らしている。動物園で他の動物と相性が悪く飼育が困難になったり、ペットショップが閉店したりして引き取り手がいない動物の他、十数年前からは警察署に拾得物で届けられて飼い主が見つからない動物も引き取っている。カメが最も多く、イグアナやヘビがやってくることもある。

 園では例年、3月下旬の春休みからゴールデンウイーク(GW)は年間売り上げの半分近くを占める繁忙期。カピバラに餌をあげるなどいろんな動物と触れ合ったり、バーベキューを楽しんだりする家族連れや団体でにぎわい、多い日は約1000人が訪れる。ショッピングモールなどに出向く移動動物園も人気だ。

 しかし、感染が広がりだした3月以降は移動動物園の予約がほとんど取り消され、4月7日に福岡県に緊急事態宣言が出たため同月10日からは休園している。売り上げは3月が例年と比べ7割減、4月とGWはほぼゼロになった。園は移動動物園で使う車4台のうち2台を売り払ったが、飼育員4人の人件費や動物の餌代など月150万円は捻出しなければならず、資金繰りはすぐ苦しくなった。

 窮乏をしのぐため4月20日に始めたのがCFだ。1カ月分の運営費150万円を目標額にするとわずか3日で達成し、園は喜びにわいた。しかし、今後開園できても繁忙期の収入ゼロは大打撃で、来園者が少ない冬以降の経営の見通し…

この記事は有料記事です。

残り827文字(全文1627文字)

【新型コロナウイルス】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集