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危機を救ったのは道化師!? テニス・西岡良仁が薦める「確率論的思考」

「確率論的思考」を紹介するテニスの西岡良仁=2020年4月27日、テレビ会議システムの「Zoom(ズーム)」から

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 田渕直也さんの「確率論的思考」(日本実業出版社刊)は金融論ですが、テニスにも通じると思いました。

 特に目に留まったのは、中国の戦国時代の話です。有力者が抱えている多くの居候には、著名な学者や軍略家、武術家などの多彩な人材がいました。しかし、政治的な陰謀に巻き込まれ、予見不可能な絶体絶命の危機を救ったのは、鶏のものまねがうまい道化師だった――という話を興味深く読みました。

 自分にとってこの先、何が必要になるかということは、分かりにくいものです。それは、人生においてもテニスにおいても同じだと思います。だからこそ、違う分野で見聞を広め、知識を蓄えたいと思いました。

 2017年に左膝前十字靱帯(じんたい)を断裂して手術する大けがをしました。ブランクをきっかけに料理を始め、プロテニスの主戦場である海外ツアーでも自炊による栄養管理ができるようになりました。確率的に言えば、テニスがうまくなるために料理をする必要はないかもしれませんが、できるに越したことはない、ということです。また「やってみよう精神」で、積極的に企業の社長や団体のトップの方々とお会いする機会をつくり、人とのつながりも増やすようにしました。そう思えたのも、この本のおかげです。

自己最高世界48位 待ってろ東京五輪

 左膝のけがで世界ランキングは300位台まで落ちましたが、翌年9月にツアー初優勝を飾り、今は自己最高の48位で東京オリンピック出場も見えてきました。今季のツアーは新型コロナウイルスの影響で中断していますが、自らを知ってもらう機会と捉え、インターネットで発信していくことに力を入れています。大会が開催された時に親近感を持って見てもらえるようになるのが理想です。

 外出できない状況の今だからこそ「何かをすればいい」のです。感染予防のリスク管理をし、とりあえず何かをすることで迷っている答えは見つかると思います。【構成・浅妻博之】

テニスの4大大会、全米オープンで1回戦を突破した西岡良仁=アメリカ・ニューヨークのUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで2015年9月1日午前11時45分、徳野仁子撮影

 アスリートたちはどんな本に影響を受け、どんな料理で力を蓄えてきたのか。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅生活が長引く中で、それぞれの「チャージ(充電)」方法を聞いた。=随時掲載

にしおか・よしひと

 2014年仁川アジア大会(韓国)男子シングルスで金メダル。ミキハウス所属。三重県出身、24歳。

浅妻博之

毎日新聞東京本社運動部。1982年、新潟市生まれ。スポーツ紙で校閲業務をして、2007年入社。山形支局、東京運動部、大阪運動部を経て、18年10月から東京運動部でテニス、バスケット、カヌーなどを担当。リオデジャネイロ五輪も現地取材して、テニス取材も全豪、全仏、ウィンブルドン、全米の4大大会を制覇した。高麗人参エキスを毎朝飲んで、健康維持を目指す。

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