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晴レルデ

大阪メルロー/10 新たな個性を創造する

未知なる黒ブドウが立つ畑。ブドウの木々の根元にも草花があふれ出した=大阪府羽曳野市小ケ谷地区で2020年4月、高尾具成撮影

 春の訪れを知らせるように一斉に芽吹き出したブドウの木々は、太陽を存分に浴びて光合成を進め、地中からの栄養分を吸い上げながらどんどんと成長していく。「仲村わいん工房」(大阪府羽曳野市飛鳥)の醸造家、仲村現二さん(62)の父光夫さん(2003年に80歳で他界)が独自に交雑育種を繰り返し、詳細を語ることのないまま残したルーツのわからない黒ブドウが立つ羽曳野市小ケ谷(こかたに)地区のブドウ畑も、周辺の山々とともに緑に包まれ、一気に雰囲気を変えてゆく。

 工房に立ち寄ると、重たい木戸が突然開き、戸口にもたれかかるように、仲村さんが眠たそうな顔で苦笑いを浮かべていた。最終段階である瓶詰め前のブレンド作業を長時間続けていたのだろう。多くを語らずに、また木戸を閉め、工房の奥へと戻っていった。

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