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科学取材の経験が豊富な青野由利・客員編集委員のコラム。

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コロナ薬は偏らずに=青野由利

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 新型コロナウイルスの治療薬として米国で緊急使用が許可され、日本でもあっという間に特例承認されたレムデシビル。その開発企業の名前に、なつかしさを感じた人もいるのでは?

 米ギリアド・サイエンシズ社。そう、あのタミフルを開発したバイオ企業だ。

 1987年にベンチャー企業として設立。抗インフルエンザ薬のタミフルが承認されたのが99年。レムデシビルの開発が始まったのはそれから10年後だ。

 RNAウイルスが細胞で増えるのに必要な酵素の働きを抑える。当初はC型肝炎などが標的だったが、エボラ熱にも有効と思われ、2018年、コンゴ民主共和国での流行の際に治験薬として患者に投与された。しかし、ほかの治験薬に比べ生存率を高める効果が低く、撤退した経緯がある。

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