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大分市広報誌の戦国武将イラストが「信長の野望」と酷似 担当者が無断で参考に

大分市報に掲載された立花道雪

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 大分市が作成した広報誌に掲載された戦国武将のイラストが、人気ゲームソフト「信長の野望」に登場するキャラクターのデザインと酷似していた。市によると、広報誌のイラスト担当者はゲームのキャラクターデザインを無断で参考にしたと認めた。著作権侵害の疑いがあり、市は「委託先の会社にチェックを徹底するよう指導した。再発防止に努めたい」としている。

 「信長の野望」は、1983年にゲーム会社「光栄マイコンシステム」(現コーエーテクモゲームス)が発売した歴史シミュレーションゲーム。ゲームのプレーヤーは特定の戦国大名を選び、仲間を増やしながら他の大名と戦い天下統一を目指す。シリーズ化されて現在も人気があり、世界で累計1000万本のソフトが出荷されている。

 問題の広報誌は、大分にゆかりのある戦国武将を紹介した昨年6月の「市報おおいた6月1日号」で、デザインが酷似していた武将は、豊後国(大分県)を拠点とする大友氏の家臣の「立花道雪」「高橋紹運(じょううん)」「立花宗茂」「立花誾千代(ぎんちよ)」の4人。「信長の野望」に登場するキャラクターが劇画調なのに対し、広報誌のイラストは漫画調という違いはあるものの、表情や衣装、刀を持ったポーズが全く同じだったり、似たりしていた。広報誌は約21万部発行。4人のイラストは市発行の観光ガイドブック8000部でも使用されていた。

ゲーム「信長の野望」に登場する立花道雪=Ⓒコーエーテクモゲームス

 コーエーテクモゲームスは「単なる偶然とは捉えがたく、弊社のゲーム『信長の野望』シリーズに登場する武将キャラクター画像を参考にしていることは明らかだ」としている。

 一方、市が広報誌の制作を委託した印刷会社に聞き取り調査したところ、担当デザイナーが「トレース(引き写し)はしていないが、ゲーム画像を参考にした」「ゲーム会社に了解を取っていない」と認めたという。ただコーエーテクモゲームスは、非営利で配布されていることも踏まえ、謝罪や回収の要求はしない方針。

 安藤和宏・東洋大教授(著作権法)は「著作権を侵害する疑いがあり、訴訟をしたらアウトになる可能性が高い。市の広報誌でもあり、今回はゲーム会社側が“大人の対応”をしたのだろう。大分市はイラストが模倣ではないか確認を徹底すべきだった」と指摘している。【辻本知大】

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