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余録

近ごろ怪しいメールが頻繁に届く…

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 近ごろ怪しいメールが頻繁に届く。「あなたの寄付はゼロ」「貢献度は底辺の1%」「今なら35ドル(約3700円)でゴールド会員に」。新型コロナウイルスに便乗した新手の詐欺商法ではない。トランプ米大統領からの献金の勧誘だ▲取材に必要と4年前の大統領選で陣営に登録したアドレスが残っているのだろう。外国人は献金禁止だから貢献のしようがないが、必死のメール攻勢の背景には献金が伸び悩む懐事情があるらしい▲11月の大統領選に向けた資金獲得競争で、民主党大統領候補に確定したバイデン前副大統領に3月分の集計で初めて抜かれた。これまでの総額では引き離しているものの、独走してきただけに焦りがあるのだろう▲大規模な集会で支持者を熱狂させ、資金獲得につなげるのが強みだ。新型コロナの影響で集会開催が制限され、その機会が奪われてさぞかし失望しただろう。だが、それだけが資金力の失速の原因だろうか▲感染症対策をめぐる軽率な言動が物議を醸し続けている。最近も治療法として「消毒液を注射できないか」と発言し、うのみにしないよう当局が注意喚起する事態に至った。支持率低下にも拍車がかかった。だれもが不安ないま、市民を惑わす発言をすれば信頼を失うのは当然だ▲政治献金を日本では「浄財」と呼ぶことがある。もともと宗教団体などへの寄付を指す、貴重なカネのことだ。その使い道を私たちは政治家に託す。世の東西を問わず信頼がなければすすんで差し出すことはない。

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