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悼む

映画監督・佐々部清さん=3月31日死去・62歳

 「自分の母親が映画館で感動し、楽しめる映画を作りたい」。この言葉が作品の根底に流れていた。時々のトレンドや映画界の流行で作品を染めることはなく、市井の人々が懸命に生きる姿を丹念に描く作風を貫いた。周囲の人たちは、その人柄を「真面目で温厚。人情味のある人」と口をそろえ、作品にも反映された。「チルソクの夏」「半落ち」「夕凪の街 桜の国」などどの作品にも、青春のみずみずしさや人間の温かみ、生きるすばらしさが込められていた。全員の名前を覚えて現場に入るなど、スタッフにも慕われた。

 ドラマ「北の国から」や「ホタル」など18年間の助監督時代を経て、2002年に「陽はまた昇る」で監督デビュー。「昔かたぎだが俳優の芝居をきちんと撮り、感情の機微を積み重ねていく」演出が支持される半面、「暴力など過激なシーンがなく、地味な人間ドラマ」と評論家から見られることもあった。

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