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新型コロナとの闘い

特派員の提言 感染者抑え込んだ中国 個人の権利はどこまで制限されるのか

飲食店の店先で「健康コード」を確認する男性=北京市で2020年5月8日午後、赤間清広撮影

 世界で初めて新型コロナウイルスの感染爆発が中国湖北省武漢市で表面化して約4カ月。各国でまだ感染の拡大は続くが、中国では発表される1日当たりの新規感染者が数人という状況になっている。ここまで抑え込むことができたのには、中国当局の強権的な対策があるのは間違いない。

 1月23日。武漢市当局は、同日午前10時から鉄道や航空便の発着を全面的に停止すると発表した。事実上の都市封鎖(ロックダウン)だ。それから4月8日午前0時に解除されるまで、1100万人の市民は家の中に閉じ込められ、買い物すらままならなかった。

 他の地域でも「感染予防」の名目で、新たな施策が次々導入された。

 スマートフォンのアプリに個人情報を登録すると、自分の感染リスクが「緑」「黄」「赤」の3段階で表示される「健康コード」。「問題なし」とされる緑マークが出なければ、ビルや店への立ち入りは拒否される。経済活動が徐々に動き始めた今も「健康コード」による監視は続いている。

 「感染予防」という全体の利益の前に、個人の自由やプライバシーが二の次にされるのを目の当たりにし、私は「事実上、共産党の一党支配が続く国ならではの手法だ」と思った。コロナ禍の前、多くの国は個人の権利の保護を叫び、中国当局による情報の収集や監視を批判していたからだ。

 しかし現実はどうか。事態が深刻化すると、各国は都市封鎖に踏み切った。携帯電話の移動履歴やクレジットカー…

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