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著者インタビュー 久坂部羊『怖い患者』

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医療に矛盾やゆがみがあることを知り、シビアな現実に向き合えるように

◆『怖い患者』久坂部羊・著(集英社/税別1600円)

「日常の横に潜む医療の危うさを感じて、ぞっとしてもらいたいと思いました」

 そんな五つのブラックな短編が並ぶ。名医は人格的にも優れた凄腕(すごうで)医師というイメージがあるが、実際はそう呼ばれていても患者のことなど二の次の医師も。久坂部作品には、〝迷医〟のリアルを描いた短編集『嗤(わら)う名医』(集英社文庫)があるが、それと対になる意味で、本書では患者にスポットを当てた。

「患者さんは医師に命を預ける弱い立場に見えるけれど、実は医師から見たらモンスターペイシェントといったレベルでは済まない、恐怖心すら感じるほどの患者さんもいるんですよね」

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