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食べられる食品が廃棄される社会問題「フードロス」が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で深刻化し、飲食店やイベントの営業自粛などにより出品、出荷さえできない食品が増えている。そんな苦境を救おうと、同じくコロナ禍でプレーの機会を奪われたアスリートが立ち上がった。
荒野選手活動始める
4月下旬。北海道長沼町で果樹農園やレストランを経営する仲野拓郎さん(33)は頭を抱えていた。人気商品の冷凍アップルパイを出品するはずだった物産イベントがことごとく中止になったからだ。例年なら4月から5月の大型連休にかけて4000個が売れる人気商品が行き場を失い、冷凍とはいえ、数カ月たてば廃棄せざるをえない。そこに救い主が現れた。中断が続くサッカーJ1の北海道コンサドーレ札幌に所属するMF荒野拓馬選手(27)だ。
報道を通じて道内の生産者の窮状を心配し、「試合ができない今だからこそ、できることはないかと考えていた」という荒野選手はフードロスに対する活動を模索していた。仲野さんは知人を介して荒野選手の意向を知り、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で連絡。一緒に活動することになった。
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