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「最悪の人道危機」内戦下のイエメン コロナ拡大なら「人災」 劣悪な衛生環境、国際社会の関心低く

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イエメンの首都サヌア郊外で、体を洗われる栄養失調の乳児=2018年8月、AP共同
イエメンの首都サヌア郊外で、体を洗われる栄養失調の乳児=2018年8月、AP共同

 新型コロナウイルスの感染が世界中に広がる中、とりわけ被害拡大を恐れている国がある。中東の小国イエメンだ。2015年から内戦が続き、推計で10万人以上が犠牲に。内戦とサウジアラビア軍による空爆で、医療・衛生環境は悪化し、コレラなど深刻な感染症被害にも見舞われている。「最悪の人道危機」と呼ばれるが、国際社会の関心は高くない。「私たちがこのまま何もしなければイエメン国民を愚弄(ぐろう)することと同じ」。こう訴えるアジア経済研究所の佐藤寛・上席主任調査研究員と考える。

 アラビア半島南西にあるイエメンは、紀元前に「シバの女王」が統治したとされ、古代アラブの中心として栄えた。しかし、近年は苦難が続く。国連によると、長引く内戦の影響で、25万人が飢餓状態にあり、国民の8割にあたる約2410万人が人道的支援を必要としている。

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