メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

スミレの香り

/291 馳星周 画 田中靖夫

 

「山に行こう。もう、東京はうんざりだろう?」

 声をかけると、カムイがわたしを見上げた。なにも変わることのない円(つぶ)らな瞳がわたしの心を和らげてくれる。

 カムイは生死の境をさまよったことなど気にも留めていまい。わたしとの再会を喜び、またキャンピングカーでわたしと旅ができると喜んでいる。散歩をし、食事を楽しみ、わたしに命じられる仕事をこなして日々を過ごし、一日が終われば眠りに落ちて、次の日に備える。

この記事は有料記事です。

残り584文字(全文785文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 鼻出しマスク受験「眼鏡が曇るから」 釈放男性、トイレにこもった訳は

  2. 熱血!与良政談 「菅降ろし」の始まり方=与良正男

  3. 新型コロナ「ワクチン優先的に…」 東京、長野で不審電話 特殊詐欺に警戒呼びかけ

  4. 飛行機マスク拒否 大学職員「容疑と事実違う」 捜査車両でも着用しなかった理由

  5. 「なぜ?なぜ?なぜ娘だったのか」 福岡・商業施設女性刺殺、被害者の母

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです