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目は語る

5月 聖徳記念絵画館 「国造り」と欧米留学=高階秀爾

山口蓬春「岩倉大使欧米派遣」 聖徳記念絵画館所蔵

 大型バスやタクシー、バイク、自転車などが絶え間なく往(ゆ)き交う東京・青山通りから、一歩明治神宮外苑にはいると、背後の喧騒(けんそう)はいっさい消えて、整然と立ち並ぶ銀杏(いちょう)の樹(き)に縁取られた並木道が真っすぐにのびる。その突きあたりには、堂々たる中央ドームの左右に宮殿風の洋館を配した建造物が粛然と聳(そび)え立つ。正面部横幅112メートルに及ぶこの壮麗な白亜の殿堂が、聖徳(せいとく)記念絵画館である。東京2020オリンピックの主会場に予定されている国立競技場から、ほんの一歩の場所にある。

 この聖徳記念絵画館は、明治天皇のご聖徳を偲(しの)ぶとともに、日本が江戸時代のいわゆる「鎖国体制」を脱して西欧先進諸国の仲間入りを果たす「近代化」の過程を示し、近代国家形成の歴史を語り伝える「記憶の場」として構想された。そのため、実現にあたっては、まず議論を重ねて幕末から明治末年までの主要な事件、事象を選び、それぞれの主題に適した画題、場面を設定して画家に制作を依頼するという手続きがとられた。

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