特集

検察官定年延長を問う

内閣の裁量で高検検事長らの定年延長を可能とする特例を盛り込んだ検察庁法改正案についてまとめます。

特集一覧

水説

「黒川検事総長」と民意=古賀攻

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 <sui-setsu>

 戦後ジャーナリズムの高みに屹立(きつりつ)する本田靖春の「不当逮捕」(1983年刊)は、新聞記者を巻き込んでの検察の暗闘を描いた壮大なノンフィクション作品だ。

 時は57年10月。売春防止法の制定をめぐって自民党衆院議員2人の収賄容疑を読売新聞が実名で報じたところ、議員側の告訴を受けた東京高検が名誉毀損(きそん)で社会部の敏腕記者逮捕に踏み切る。

 戦前の思想検事閥の流れをくみ、政界の要路とよしみを結ぶ岸本義広東京高検検事長が、主流の馬場義続(よしつぐ)派の追い落としを謀った、というのが筋立てだ。岸本は検事総長への野望を果たせないまま政界に転出するも、選挙違反で有罪判決を受けている。

この記事は有料記事です。

残り739文字(全文1045文字)

【検察官定年延長を問う】

時系列で見る

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集