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ネコバスやキキも ジブリ美術館「動画日誌」オンライン公開 60万回再生、欧米からも

休館中の三鷹の森ジブリ美術館がウェブサイトの「動画日誌」で紹介している受付のフレスコ画=© Museo d'Arte Ghibli © Studio Ghibli

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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの美術館が休館に追い込まれている。「スタジオジブリ」作品の関連展示をする三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市下連雀1)もその一つ。再開の日を探る中、館内を案内する「動画日誌」のオンライン公開を4月中旬から始めた。既に4本が公開中で、各回30秒ほどの小品群が海外の視聴者も引き寄せている。【和田浩明】

 三鷹の森ジブリ美術館のホームページで公開されている、館内紹介の「動画日誌」。© Museo d'Arte Ghibli © Studio Ghibli

 「私たちも何かできないか」。2月26日以降の臨時休館が長期化し、ジブリ美術館のスタッフの間でそんな声が上がるようになっていた。同様に扉を閉じた美術館や博物館に、オンラインで収蔵品を展示する動きが出てきていた。

 広報担当の小林一美さん(43)によると、「休館中だからこそ新たな事につながる動画を作ろう」とのアイデアから動画日誌が生まれた。

 製作するのは有志3~4人。内部イベントや忘年会の際に映像を作っていた人のほかに、経験のない人も参加している。スマートフォンで動画を撮影し編集しているという。

 初回は「ようこそ」と題され、美術館受付で来館者を出迎える天井のフレスコ画に焦点を当てた。フレスコ画の中にちりばめられた「となりのトトロ」のネコバス、「魔女の宅急便」のキキといったキャラクターを活写している。2回目は常設展示「映画がはじまる所」を紹介した。

 小林さんは「来られたことがない方には興味を持ってもらい、来館経験のある方には新たな発見をしてもらえれば」と話す。

 3、4回目はジブリ作品の主題歌も歌った米国のシンガー・ソングライター、プリシラ・アーンさんが、背景音楽の曲を提供した。同館でコンサートをした際に親しくなったスタッフが動画日誌について伝えると「よければ使って」と送られて来たのだという。

 11日までに、4本の動画は約60万回再生された。小林さんによると米大陸や欧州からのアクセスもある。1回目の動画には「訪日予定があり、夢だったジブリ美術館訪問も予約したがキャンセルせざるをえなかった。悲しかったけれど、この動画を見て幸せになれた」と英語で書き込まれた。スペイン、フランス、ロシア語のメッセージも寄せられた。

 再開を目指して調整や準備が続く。感染対策などでも「明るい気持ちで行える工夫を模索したい」という。安西香月館長は「心を穏やかに過ごすことが難しい日々が続いておりますが、スタッフ一同、お客様との楽しい時間を過ごせる日々が一日も早く訪れることを心待ちにしております」と話している。

和田浩明

1991年4月入社。英文毎日編集部、サイバー編集部、外信部、大阪社会部を経て2003年10月から08年3月までワシントン特派員。無差別発砲事件、インド洋大津波、イラク駐留米軍や大統領選挙を取材。09年4月からはカイロに勤務し、11年1月に始まった中東の民主化要求運動「アラブの春」をチュニジア、エジプト、リビア、シリア、イエメンで目撃した。東京での中東、米州担当デスク、2度目のワシントン特派員などを経て2019年5月から統合デジタル取材センター。日本社会と外国人住民やLGBTなどの今後に関心がある。

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