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つらくても笑顔で前を向く 「コロナに負けない」 皆で一緒に頑張ろう

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淡路島でタマネギを作る「K.ファーム」の社員ら=兵庫県淡路市で2020年5月1日、山田尚弘撮影

 私たちの暮らしを一変させた新型コロナウイルスの感染拡大。収束が見えない中でも、日常を取り戻そうと懸命に前を向く人たちを訪ねた。タマネギ生産者、看護師、トラック運転手……。さまざまな立場から収束を願うメッセージを寄せてもらった。【山田尚弘】

西脇市立西脇病院の駐車場にある「発熱トリアージ外来」で診察などを担当する看護師たち=兵庫県西脇市で2020年5月12日、山田尚弘撮影

 全国有数のタマネギ産地、兵庫県淡路島。年間300トン以上を出荷する「K.ファーム」の片原啓之社長(37)は、丸々と育ったタマネギを手に浮かない表情だ。卸値は5分の1程度に下落、地元の宿泊施設や小中学校の給食用に出荷していた取引は打ち切られた。「おいしいタマネギを子どもたちや観光客に食べてもらえないのが悲しい。いつか口にしてもらえるように精いっぱい作り続けます」

ボーダーコリーの「ナミ」とともに「神戸どうぶつ王国」の営業再開を願うトレーナーの鎌田一心さん=神戸市中央区で2020年5月3日、山田尚弘撮影

 「自分はコロナにかかっているのだろうか」「熱が続いてつらい」。そんな患者の声を受け止める看護師たち。兵庫県西脇市の市立西脇病院では院内感染を防ぐため、駐車場に病院と地元医師会が共同運営する「発熱トリアージ外来」を設置している。

「物流は止めない」と意気込む宮田運輸のトラックドライバーたち=大阪府高槻市で2020年5月9日、山田尚弘撮影

 これまでに約200人を診察したが、感染疑いの事例はなかった。蛭田ちあき看護局次長(59)は「やり場のない不安を持って来られる患者さんばかり。『いつでも相談して』と声を掛け、不安を吐き出してもらうよう心がけています」と話した。

休業中の店舗前でポーズを取るお好み焼き店「千房」エリアマネジャーの河野貴史さん=大阪市中央区で2020年5月3日、山田尚弘撮影

 約150台のトラックを保有し、スーパーや回転ずし店、学校給食の食材運送を担ってきた宮田運輸(本社・大阪府高槻市)。宮田博文社長(49)は「従業員は国民の皆さんの命と暮らしをつないでいるという誇りを持って働いている。『こんな時にありがとう』と声を掛けられることもあり、感謝の声を糧に頑張りたい」と胸を張った。

 神戸市中央区の「神戸どうぶつ王国」ではフリスビーを使ったショーを披露していたボーダーコリーの「ナミ」(雌、5歳)は退屈そうにあごを地面につけて伏せていた。「歓声が聞こえないと元気が出ないようです」とトレーナーの鎌田一心さん(24)。出勤する飼育スタッフを普段の4分の1程度の約30人に絞り、110種類600頭・羽の動物の面倒を見る。「皆さんの笑顔が見られるよう、できる限りの準備をして再開を待ちたい」

 大阪・ミナミの道頓堀は観光客が少なく、閑散としている。4月8日から休業が続くお好み焼き店「千房」道頓堀ビル店(大阪市中央区)には「負けへんで。絶対にひっくり返したるっ」と書かれたポスターが張られた。約90人のスタッフは自宅待機中だが、自炊を通して新メニューの開発に取り組む。接客・調理を担う同社エリアマネジャーの河野貴史さん(33)は「また笑顔でお客さんを出迎えたい」と話した。

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