連載

いま文化は

毎日新聞デジタルの「いま文化は」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

いま文化は

新型コロナ コロナ禍が問う「自由と平等」 自制心の「哲学的実験」=寄稿・さだまさし

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
4月10日夜にインターネット配信した「緊急事態宣言の夜に」を収録するさだまさし=本人提供
4月10日夜にインターネット配信した「緊急事態宣言の夜に」を収録するさだまさし=本人提供

 言葉の力と自由と平等について深く考えた。遅きに失した「緊急事態宣言」だが、日本国には人権を制限する法律は存在しない。街角に警察が立ち街道を軍が封鎖する国とは違う。「自由」は人が嫌がることをしないという不文律の上に成り立つと教わったが、このウイルスで大切な人を奪われた人にとっては腹立たしく悲しい行為に映ろうとも、パチンコに行こうがサーフィンをしようが自由なのだ。これが自由のもうひとつの顔でもある。一方ネット上で拡散する卑怯(ひきょう)な匿名者による、デマや誹謗(ひぼう)中傷、罹患(りかん)者攻撃や医療関係者攻撃など誰も幸せにしない。幸せになることをやってくれ、病気にかかったらまず治そう、だろうに誠に自由は難しい。

この記事は有料記事です。

残り1410文字(全文1720文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集