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NYで「川崎病」類似症例102人、7割がICUに 14州でも同様例調査中

新型コロナウイルスの感染状況について記者会見で説明するニューヨーク州のクオモ知事=米ニューヨーク州の州都オールバニで2020年4月18日、AP

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 全身の血管に炎症が起き、幼い子どもがかかりやすい川崎病に似た症状を示す患者が、新型コロナウイルスに感染している事例が米国で相次いでいる。米東部ニューヨーク(NY)州のクオモ知事は13日、川崎病と似た症状の子どもらが102人おり、71%が重症化して集中治療室(ICU)に収容されたと明らかにした。他にも14州で同様の症例を調査中といい、米メディアによると、米疾病対策センター(CDC)は、全米の医師に同様の事例を報告するよう求める方針だ。

 NY州では「多臓器炎症性疾患」として病院から事例報告を受けている。患者は川崎病に似た症状を示し、発熱や腹痛、発疹などが特徴だという。クオモ知事によると、102人は新型ウイルスの検査で60%が陽性と判明し、40%が抗体を持つなど高い割合で感染歴があった(14%は両方陽性)。19%は挿管治療を行い、43%が入院中だという。これまでに5歳、7歳、18歳の3人が死亡した。

 患者の年齢は0~21歳で、最も多いのは5~9歳(29%)。10~14歳(28%)▽1~4歳(18%)▽15~19歳(16%)▽0歳(5%)▽20~21歳(4%)――と続く。川崎病は一般的に4歳以下がかかりやすいとされ、NY州のケースとはずれがある。人種別では、白人が最も多く25%、次いで黒人が22%、ヒスパニックが19%。川崎病はアジア系に多いが、102人の中では3%と低かった。

 NY市のデブラシオ市長によると、同市内では82人が症状を示し、65%の53人が新型ウイルスに感染しているか、抗体を持っていたという。

 同様の症例は、英国など欧州でも報告されている。子どもは新型ウイルスに感染しても重症化しにくいとされるが、トランプ政権で対応にあたる国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は12日、米上院委員会の公聴会で「このウイルスについて全ては分かっていない。特に子どもに関することはかなり注意深くなるべきだ」と警告した。

 川崎病は1967年に小児科医の川崎富作氏が世界で初めて報告した。全身の血管に炎症が起きて、心臓の血管にこぶができることがあり、心筋梗塞(こうそく)の原因となる。感染症との関連が指摘されるが、川崎病そのものが人から人にうつることはないとされる。日本川崎病学会によると、日本国内では川崎病の患者で新型ウイルスに感染していた事例の報告はない。

 同会副会長の鮎沢衛・日本大学医学部准教授は「欧米の報告では川崎病を発病する年齢層なども違い、典型的な川崎病とは異なるとみられる。ただ新型ウイルスが川崎病と同じように何らかの血管炎症を起こしている可能性はあり、警戒が必要だ」と指摘する。【ニューヨーク隅俊之】

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