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「ワシより早く逝くなんて」勝武士の中学恩師絶句 地元山梨、広がる悲しみ

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新型コロナウイルスに感染して亡くなった勝武士(右から2人目)=東京都江東区の尾車部屋で2020年1月8日午前9時31分、村社拓信撮影
新型コロナウイルスに感染して亡くなった勝武士(右から2人目)=東京都江東区の尾車部屋で2020年1月8日午前9時31分、村社拓信撮影

 新型コロナウイルスに感染し、入院していた甲府市出身の勝武士(しょうぶし)(28)=本名・末武清孝、高田川部屋=が13日、亡くなった。突然の悲報に県内では驚きと悲しみの声が広がり、在りし日の人柄をしのぶ声も聞かれた。【梅田啓祐、金子昇太】

 勝武士は甲斐市立竜王中を卒業後、高田川部屋に入門した。2007年春場所で初土俵を踏み、身長165センチの小兵ながら足腰の強さを生かし、最高位で東三段目11枚目まで上り詰めた。巡業では相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する「初っ切り」を度々披露し、注目を集めた。

 竜王中柔道部で勝武士を指導した元顧問の佐々木秀人さん(64)は「人一倍、いや2倍3倍と練習する努力家だった」と振り返る。今年3月にあった春場所前、勝武士と電話で「初っ切り」の話や近況を語り合った。退職後、持病の悪化で入退院を繰り返す佐々木さんに「早く良くなってください」と気遣う言葉が今も耳に残っているという。「何事も一生懸命だった。ワシより早く逝くなんて……」と教え子の訃報に言葉を失った。

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