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小鹿野町両神薄の農業生産法人「大平戸農園」が、全国の農業者から委託を受けてジャムやジュースを作っている。新型コロナウイルス感染拡大で果実や野菜の生産者にも暗い影が差す中、「農家さんに頼られている」と加工品生産に奮闘する。
できたばかりのトマトジュースを瓶に詰める作業に追われる加工場。「トマトは品種が同じでも畑の土の影響か、生産者によってジュースにする過程で甘くなったり、ならなかったりする。農家さんごとに砂糖の量を加減します」。社長の大谷紀浩さん(42)は、製造工程を説明する。ジュースなら原材料で100キログラムから。通常より少ない原材料でも受注するからこそ個別に対応できるという。
農家の後継者だった大谷さんは二十数年前、家で栽培したブルーベリーなどを使い、ジャムやジュース作りを始めた。やがて地域の農業生産者から頼まれるように。少量で、「味も要望に応える」と差別化を図り、北海道から沖縄まで大小約200軒から委託を受けるようになった。
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